7.パリの街角その1
11月12日(火)、曇り、時々小雨。天気は良くないです。
8:00頃にホテルから出発。今日は、まずはルーブル美術館に行く予定。その後は何も決めていない。この美術館を見るにはまる1日かかる、と聞かされていたからです。ホテルを出て次男の後をついて行く。
上の地図の如く、オスマン大通りに出て、道沿いに西へ、西へと歩いて行きます。この通りには「クレヴァンろう人形館」やパッサージュへの 入口があります。そんなものに目もくれず、次男は前へ、前へ。
下の写真は、歩きながら適当に撮った、街の風景です。
LE FIGAROの本社かな? |
ギャラリー・ラファイエット |
上の右下の写真が「ギャラリー・ラファイエット」デパートです。次男の今日の第一番目の目的地だったのです。こちらから見て、ラファイエットの先にプランタン(デパート)があります。大きなデパートが二軒並んでいます。「おみやげ買わねば病」にかかってるのです。ホテルからここまで、30分程度だったと思います。
パレ・ガルニエ 11月のオペラは「コジ・ファン・トウッテ」、バレエは「勅使川原三郎ほか振付作品」です。 |
|
パレ・ガルニエとオペラ界隈の街並です。早朝、雨の日で、写真は暗いですね。
雨が降っているのですが、多くの人は傘をさしてはいません。
「パリの雨はしとしとと降り、すぐ上る。」この言葉を信じて、我々も傘はホテルに置いて来ました。
オペラ通りを真っ直ぐに南に1.5km程歩けば、ルーブル美術館に行けるのですが、地下鉄に乗る練習も兼ねて、「OPERA」駅から「PALAIS ROYAL MUSEE DU LOUVRE」駅まで乗る事にしました。7号線でふた駅です。
乗りましたよ、パリの地下鉄に。切符を自動改札口に入れて入ります。日本と全く同じです。地下鉄の車両はこれまた、日本と同じ狭い幅の車両です。座席は、左右に進行する方向に並んでいます。
出口、入口、乗り換えの表示は簡素で非常に分かりやすいです。出口はドアーを押して出ます。切符を回収する所はありません。ここだけが日本と違う所です。同じ切符を何回も使えそうに思うのですが、ばれたらえらい罰金を払わされるそうです。
地下鉄の駅から道を渡ってルーブル宮の入口門を背にして右を見た街並。 |
地下鉄の駅から道を渡ってルーブル宮の入口門を背にして左を見た街並。見えるホテルは「HOTEL DU ROUVRE」 |
ルーブル美術館の入口のガラスのピラミッド |
|
ルーブル美術館の広場、がら~ん、としてます。確か、ガラスのピラミッドの所が入口の筈。雨、降ってるから観光客、少ないのかな?なんて、思っていたのですが、入口にいた館員さんに尋ねると、「今日は休館日」。
完全に予習不足、「地球の歩き方」P214にはきっちりと記述されています。火曜日は休館と。更に、毎月第一日曜日と7月14日は無料です。
仕方なく、予定変更。ルーブルが休館ならオルセー美術館に行こうと、頭の中にある地図をたよりに西へ。。。
頭の中の地図では、チュイルリー公園の端にあるのが、オルセー美術館。でも、それは間違っていてオランジュリー美術館なのです。公園を縦にコンコルド広場の方に向かって歩いて行きます。大きな観覧車が見えます。
美術館らしき建物、違う、なんか違う。オルセーではない。
公衆トイレの出口の料金徴収係りのお兄さんに、「ウ エ ラ ミュゼ ドウ オルセー?」て、尋ねると、フランス語でワーっと返事が返って来ました。わからない、わからない、聞き取れない。かすかに分かったのは、「橋を渡れ」と言ってる事だけ。途中から、英語で喋り出して、外に出て指さして、「橋を渡った先にある。」
続けて、彼は、「でも、今日は休館だよ。」と、グサリ。。。
朝、早く起きて、歩き続けて、この有様。
新しく買った靴が足に合わない。
痛いです。
天を呪うよ、ほんとうに。
気を取り直して予定変更。ルーブル美術館の前の通り(リヴォリ通り)を散策しながら、ノートルダム大聖堂に行く。今日は聖堂の中に入る。その後、サンジェルマン、カルチェラタンを散策する事にしました。
リヴォリ通りの「Desigual」のお店 |
|
多分、サン・ジャック塔のある広場です。 |
ノートルダム橋からのセーヌ川。水量は多いです。 |
通りには、身のまわり関係のお店が結構あります。背広、コート、靴にしても、日本とそんなに値段は変わらないような気がしました。製品も 価格も、インターナショナルになっています。但し、為替が日々変動しているので、ユーロ価格を見た時に、頭の中で円変換作業が行われています。
パリで見つけた「Desigual」のお店。このブランドはスペイン産で、カラフルな花プリントが特徴です。
楽天でも購入出来ます。僅かですが下記に紹介しておきます。
ノートルダム大聖堂のそばにあった、花屋さんです。お花もインターナショナルです。日本で売っているものとなんら変わりません。この季節に「紫陽花」がありました。更に、日本の「菊の花」も。
ノートルダム大聖堂の中です。中に入るのは無料です。聖堂内での写真撮影は許されていますが、フラッシュはたけません。 大きな建物です。現在も使われている、ローマカトリック教会の聖堂です。人々の息づかいが天井から、柱から、いたる所から聞こえて来るような気がします。
さて、また橋を渡って、サンジェルマン・カルチェラタンへ。頭の中にある地図だけで多分この辺だろう、なんて適当に歩いていました。写真はないですが、露店の市場がありました。
目に付いたもの、「きのこ」。この時期しか多分採れないと思われるきのこが数種類並べてありました。食いたい、買っても日本には持って帰れないし。
それとチーズ屋さん、とんでもなくチーズの種類が多いです。昨日、聞いた「Tom」と言うチーズを探そうと、チーズ屋さんの中へ。
「Tom」、有りました。でも、「Tomm」も有りました。「Tom」や「Tomm」の前には名前がくっついています。「Tom」「Tomm」だらけです。
大きな声で、「なんなのこれわ・・」なんで騒いでいたら、お店の人が「あなたは、買うのか?見ているだけなのか?どちらだ?」なんて怒られました。始めはフランス語で、次は英語で。
フランス語がしっかりと喋れれば、その場で解決できたでしょうに。
不思議だったので、調べました。下記のサイトの記載されています。(チーズ図書館)
http://www.cheese-library.com/cheese_focus.cfm?cheese_ID=6613
「フランスには「トム」と名のつくチーズが各地にありますが、特に多いのがサヴォワ地方です。トムとは「一部分」「かたまり」を意味し、この辺りの大型チーズが「ボーフォール」と呼ばれるのに対し、小型のチーズがこう呼ばれています。」
しかし、「Tom」と「Tomm」の違いはまだ、解決していません。次回訪問の課題としておきます。
右に見えるのは、多分サン・ジュリアン ル・ポーブル教会です。 |
パリの学生の下宿街という感じの町並です。 |
サンジェルマン大通りの筈? |
さあ、昼飯時になりました。なんでもいいから適当にお店に入ろうと、上の写真の左下に写っている赤いひさしのテントがあるレストランに入りました。ここに決めたのは、呼び込みのおっちやんがいたからです。
ステーキセット・・ユーロ、なんて看板に書いてあります。まあ、安心やろ。
セットでも、その中身について、ごちゃごちゃと尋ねてきます。
「飲み物は?」「焼き具合は?」「デザートはいるか?」・・・ごちゃごちゃ・・・・
コーヒーは彼の薦めでカプチーノにしたのですが、こいつが一番始めに出てきました。普通は一番後なのですが。。。兎に角、ようわからんままに、昼食を終えました。看板に書かれていた値段よりも高かったで。
天気も悪いし、足は疲れたし、まめが出来て痛いし、雨に濡れない所に行こう。
そう、デパートだ。今日中におみやげを買ってしまおう。・・・・・オペラに戻ろう。
オペラ インターコンチ ル・グラン ホテルです。 |
午後のオペラ界隈 |
迷わず、ギャラリー・ラファイエットに直行。
このデパート、「地球の歩き方」P362には、「本館、紳士・食品館、メゾン館の3館からなり、ヨーロッパ大陸最大の百貨店、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン本店」と書かれています。
次男に引きつられて、女性物の売り場をあちゃこちゃと。
店内は圧倒的にアジア系人が多いです。前を歩く女性、その後に大きなブランド紙袋を持たされた男性が付いて行く光景が、あちらこちらに。
おばさんが、私を見て、「ジャポネ?」
「ウィ エ ブ?」なんて。
「なんで、わしが日本人やってわかるんや?アジア人、ここにいっぱいおるで。」
「そんな顔、してるんやろ。」
次男がある店で土産物を買った時に、なにやらピンク色の用紙に記入させられていました。
「なん、なんですかね?」
「なにやら、免税になるとか言うてたで。この紙をどこかに持って行けだって。」
「何処に持って行くの?」
「2階らしい。」
なにが何だか、分かりません。
2番目の店でも、同じ物を書かされています。
次男、全くわかってないようだったので、口をはさんでしまいました。
店員さんに、
「これは、何なんですか。どう使えばいいのですか?」
「税金が帰って来ます。その為にはこのデパート内にある、ジャパニーズデスクに行って処理をして下さい。」でした。
ジャパニーズデスクが2階にあると聞いたのですが行くとない。4階だと言われて、行くとデスクはあったが、ジャパニーズデスクではない。
地下1階だと言う。難儀です。あるんかいな、そんなもの。
上に行ったり、下に行ったり。
走り回っている最中に、次男が、
「おい、日本の2階が1階や。」
「何、言うてるねん。お前。」
「これ、見てみ。0階があるやろ。地上が0階や。1階が2階や。ホテルもそうやったやろ。」
そうなんです。0階は地上階なのです。従って、「何階にありますか?」に関わる、次の言葉には答える方も、聞き取る方も十分に注意する必要があります。
振り返って日本を見ると、地上から一つ上が「2階」、一つ下が「地下1階」と呼んでいます。変と思えば、変。
話はそれましたが、この免税申請については、「地球の歩き方」P62に記載されています。完全な予習不足でした。 「1日のお買い上げ合計金額が175.01ユーロ以上の場合、「ジャパニーズ・カスタマー・サービス」にて12%が免税になる書類を商品購入日に作成しています。」
即ち、フランスと日本の消費税の差額部分12%が、申請すればキャッシュバックされますよ、と言う事でした。その書類は、出国空港で提出して下さい、との事でしたが、帰着空港の関西国際空港でも処理出来ました。
私は、食い意地が張っているので、もっぱら食料品巡りです。サンジェルマンの市場で見た価格よりも乳製品は安いです。 見つけました。このバター、美味しいのです。楽天で調べても、売ってなかったのです。
ヨーロッパからのお土産に貰ったのが初めで、美味しいのです。長男夫婦が帰国する際にはたのんでいました。嬉しかったですね、ここで会えるとは。
このデパートでお土産として私が買った物。
1.Desigualのセーター1枚(そうなんです。このお店があったのです。)
2.写真のバーター
3.サラミソーセージ
4.カマンベール チーズ
デパート内をよく歩きました。またまた、時差ボケ病が出る時刻帯となりました。デパートでの買い物は終了。
足に出来た豆が痛いので、デパートのそばにあったPhamacie(薬屋さん)にバンドエイドを買いに入りました。驚いたことに中はなんと立錐の余地もない程のアジア人で埋まっています。なによ、なによ、みんな病気かいな??
ここには、石鹸や、化粧品などが安価で売ってるのです。皆さん、お土産として買っていたのです。賢い!
ホテルに帰って一休み。
さて、今宵は何処で晩飯を食べるか??
二人でまだよくわからない街でどのようにして晩飯を食うか?以外とこれプレッシャーなのです。
「地球の歩き方」をペラペラと読んで行きます。
P284の「パリらしいレストラン」に、古きよきパリの面影が残る、「シャルティエ(Chartier)」と書かれてい
るお店、このホテルの近くの筈。
ん!!なんかこのような名前のお店、歩いている時にあった。天才的な思い出し方でした。
「1896年創業の大衆レストラン。店内は創業当時からかわってないという。前菜?1~、メイン?8.60~というリーズナブルな料金がうれしい。夜は長蛇の列になるので19時前には入りたい。混んで来たらどんどん相席になるのも大衆食堂ならではの楽しみ」と書かれています。
それ、出撃、とばかりホテルを出ます。記憶は正しかった。ホテルのすぐ近くにありました。お店の本体は写真のごとく、通りから少し中に入ります。
「予約していませんが、オーケーですか?」
大丈夫でした。お店に入ったのは確か6時30分頃だったと思います。
席に案内されました。「地球の歩き方」が書いている通り、完璧に相席です。4人席に既に2人のフランス人カップルが座っており、その横に我々2人が座らされました。見渡した所、アジア人は我々だけ、後は全部西欧人達。かなりのストレスを感じてます。
隣のカップルの男の子が、我々を見て、「このフランスパン美味しいから食べてみて。」ってパンが入った籠を我々の方について来ました。
「メルシー」と言っておきましたが、全く心に余裕なし、てんぱってます。
10%は分かった、90%は何がなにやら分かりません。次男にボールペンを出さして、メニューに記しを付けて行きました。ほしいものに印を付けて、それを渡した方が間違いがないだろうと思ったからです。それと同時に自分が何をオーダーしようとしているか、確認するためでもありました。
Entreeはトマトのサラダ、それにエスカルゴ。
Poissonは、丸で分からないので値段で真ん中のもの。
Viandesは、本当にいっぱいあって決めれません。ここは、もうウエイターさん(と呼んでいいのかな?)に「何がお薦めですか?」と尋ねました。それと、ワインです。
ウエイターのお薦めの「マトンのリブロース」は美味しかったです。エスカルゴは、もうにんにくとオリーブオイルの塊です。ワインがなくては食べれません。料理という料理が総て、ワインと合うように作られているように思いました。
そんなに珍しいものではないですが、エスカルゴです。 |
これは珍しいものです。 |
上の写真の右側、メニューから注文すると、硬質の紙でできたテーブルクロスの上にその品名を書きます。上の方にオーダー7種類の品名が書いてあります。初めはウエイターさん、何するねん、って本当に驚きました。
ラディション、シルブプレ(お勘定お願いします。)と言うと、今度は値段をテーブルクロスの上に書き込みその場で計算して合計金額を書き込みます。写真では42.80ユーロとなっています。そして、その場で支払います。多分、昔からの伝統を守っているのでしょう。
また、是非とも行って見たいお店です。フランス語をもっと自由にあやつる事が出来たら、フランスの方々と色々お話する事が出来たのに残念です。なにせ、相席で席が近いですから。
店を出たのは、8時30分頃だったと思いますが、店の前はお客さんで長蛇の列。古い時代の作法を残しているいいレストランでした。
このレストランのHPはこちらです。⇒http://www.bouillon-chartier.com/
VELTRAのパリ現地ツアー⇒パリ ミュージアムパス 50以上の美術館や観光箇所で並ばずにスイスイ入場!
VELTRAのパリ現地ツアー⇒絶対にオトク!1日で見どころを廻る☆パリ市内観光 + ルーブル美術館<日本語ガイド> by Mybus