5.パリの街角(その2)
11月11日、パリに来てから3日目です。昨夜は疲れもあって十分に眠れたようです。昨日の歩行距離は、7.7km。
朝食はこのホテルの自慢のアーチ形石造の地下のレストランで。写真はホテルのHPからお借りしたものです。
さて、朝食はどんなものがあるのかな??
レストランに行くと、先に来ていた白人系の青年が「Good Morning」と挨拶してきたので、
「BonJour」と返答したら、以後、なんの会話もなし。
パリに来たら、基本はBonjourだよね。
朝のバイキング、楽しみなんですよね。何が準備されてるかな?
牛乳、バター、チーズなどの乳製品、それに卵、パンはおいしいです。あまり食べ過ぎにならないように、調節しながらの朝食となります。ただ、昨年のホテルでもそうでしたが、生野菜が用意されてないです。これは是非ともほしいですね。
ホテルのHPからお借りした写真です。 |
本日の朝飯、これに+COFE。 |
さて、今日は昨年、見落とした、及び時間的に行く事が出来なかった所を重点的に周ります。
下の地図に本日の前半部の行程を描いています。地図の右上が出発場所のホテルアストン、左下が終点のデパートのボンマルシェです。
行程は、ホテル⇒パレ・ロワイヤル⇒サント・シャペル教会⇒ソルボンヌ⇒パンテオン⇒リュクサンブール公園⇒ボン・マルシェです。
昨年同様、ホテルを出発して「モンマルトル通り」から「オスマン通り」へ入り、ギャラリー・ラファイエットに向かいます。昨年、「モンマルトル通り」で見落としたパッサージュ・ジュフロアに立ち寄りしばし見学。今日は休日で、朝が早かったので、お店はまだ開いてはいませんでした。
パッサージュは アーケード付きの商店街ですね。そのほとんどが地元の専門店やレストランです。レストランの前では昼時にはこの歩道までテーブルが並びます。大阪の天神橋筋商店街のパリ版ですね。ただ、道幅は狭いです。それが、逆に賑やかさを演出しています。
昨年と全く同じ通りを同じ方向に・・・全く進歩していないと言われるのも嫌なので、今年は通りの左側を歩く。少しばかりは景色が違う・・ように見えます。
去年と違う所、「暖かいです・暖かいです」「天気がいいです。」
パレ・ガルニエ、門が閉まっていて中に入れません。 朝が早かったからかな? |
オペラ大通りを「パレ・ロワイヤル」に行く途中で、面白い看板が・・・
オペラ大通り |
KONJAC(こんにゃくですね。)と書かれています。 0KCALだって! |
mon panier d'食sie ・・なんじゃこれは? 日本の食材を売っているお店です。 |
ホテル ルーブルです。このホテルのつい先がルーブル 美術館です。 |
パレ・ロワイヤル、これほど美しい響きを持った言葉があるだろうか。分かりにくい入口を見つけ、中に入ると下の写真のとおりの広い庭が広がっています。立ち並ぶ木々はフランス流の剪定がされ、パリジャン達が木々の間をジョギングしています。噴水のそばのベンチでほっと一息入れます。東洋人の、さて60歳台とおもわれる女性、犬を2匹連れて散歩していました。話し声から日本人と分かったので、無粋な質問をしてみました。「パリと日本とどちらがいいですか?」
「当然、パリよ・・こんなに住みやすい所はないわよ・・」一発回答。
そりゃそうだよね、犬、2匹連れて歩いているんだから。
四方を回廊で囲まれているので、パリのど真ん中にあるにもかかわらず、静かなんです。噴水の音が心を休めてくれます。
パレ・ロワイヤルから少しだけ道を間違えながら、チュルリー公園へ、ここを横断してセーヌ川岸に向かいます。ここは昨年、本当にうろうろしたので、完璧に覚えています。道の石まで・・・(冗談)
この公園には、観光客目当ての不愉快な連中が、結構います。「物売り」「アンケート屋さん」
「物売り」は大体、アフリカ系の男性、「アンケート屋さん」は若い女性。
この日は、この「アンケート屋さん」がひつこく迫ってきました。
英語で「アンケートお願いします。」と言いながら詰め寄って来ます。「ノーサンキュー」と言って足早に逃げるのですが、最後は5、6人が取り囲むように迫ってきたので、私もついに頭に来たのです。
大声で「what are you doing!!」「お前ら殴るぞ」って噛みついたら、文句垂れ流して、去って行きました。
こいつら、一体、なにやってるんやろ??アンケートに集中させて、その間にスリでもするのかな・・
旅行者の間では彼女ら、もうパリの有名人達になってるの知らないのかな??
チュルリー公園には、自動小銃を持った兵士が・・ 昨年は見かけませんでしたが、パリも物騒になって来ているのですかね?? でも「花の都・パリ」としては決して似つかわしい風景ではありませんね。これが、パリの見慣れた光景になってしまわないように祈るばかりです。これは、かなり奇異な光景と思わなくてはいけないのです。 大阪城公園で自衛隊が自動小銃を持って巡回している姿など、想像もできないですよね。 |
チュルリー公園からセーヌ川の右岸をシテ島に向かって歩きます。すぐに、左側に白いりっぱなECOLE DU LOUVREの建物が、見えてきます。そして、今年(2014年)、とんでもなく有名になったポン・デザール。この橋、2008年以降、毎年世界中から数多くの恋人たちが訪れ、自分たちの名前を書いた錠を欄干に取り付けてその鍵をセーヌ川に投げ込み、愛を封印するという行為で有名となりました。おしゃれなプロモーションでしたが、その錠があまりにも多くなり、今年の6月8日に、その重みで欄干が2.4mにわたり崩壊。それ以後、この欄干に錠を付けるのは禁止されたとか。セーヌ川に架かる橋の中でも、一番きゃしゃな橋がとんでもない災難にあってます。ぎっつしりと錠が付けられた橋の景観は、下の写真を見てもわかるように、かなり不気味なものになっています。
ECOLE DU LOUVRE |
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ポン・デザール(芸術の橋) |
ポン・デザール(芸術の橋)から連なる河岸の欄干にも錠 がいっぱい。 |
ポン・デザール(芸術の橋)欄干にびっしりと錠が・・ |
さあ、辿り着きましたぞ。昨年、時間切れで中に入れなかった、サントシャペル教会です。11月は、観光オフシーズンのためにあちらこちらで改修工事が行われていますが、ここもその例にもれず、一部の改修工事がされていました。なるほど、教会の中のステンドグラスはりっぱなものです。評判通りです。
受付の女性に「Est-ce que je peux prendre la camera?」って尋ねると「Oui」って、おお・・なんか通じたで。。。
正確には「Est-ce qu'on peut prendre des photos ici」なんですが、通じた・・通じた・・・
この教会、裁判所の敷地内にあるので、入口、出口には、警官がびしっと張り込んでいます。
なにせ、今日は歩け、歩け(Marche....Marche)です。セーヌ川を渡って、ソルボンヌへ。パリ大学ソルボンヌ校で有名だった、あのソルボンヌです。
Cluny La Sorbonne駅 |
ラ・ソルボンヌ広場と大講堂 |
ラ・ソルボンヌ広場と大講堂 |
広場のレストラン、カフェの赤いテントが周りの建物の白に映えて綺麗です。 |
ソルボンヌで出会った若者達。ソルボンヌ広場・大講堂を撮ろうとしてたら、下の写真の左から2番目の男(寒いのに腹が出てる。)が、「俺をカメラに入れてくれ」と手で合図したのです。カメラをセットしたら、彼の仲間がわっと集まって来たのです。それじゃ、いい写真を撮らねばということで、次男の高級なカメラにチェンジしたら、私も入れという。
で、その通りにした結果の写真です。
「学生街のソルボンヌだから、大丈夫ですが、他の場所でこのような事があると以外と危ないのですよね。」とは長男の嫁の話。
「Je suis japonais. Vous etes francais?」
「Oui,francais」
会話はこれだけ・・・本当は彼等は一体、なにものだったの??
また、歩きます。この街が歩かせるのです。足は疲れます、でも街並みを見ながら歩くのはとても楽しいのです。パリは街全体が世界遺産のようなもの。古い建物に昔からある古いお店、古い建物に新しいお店、よく似た街筋の先にはそれぞれ異なる広場や教会や宮殿があります。窮屈さと解放感が具合良く配置されています。
でも世界遺産として登録されているのは、「セーヌ河岸」だけなのです。
次はパンテオンへ。パンテオン、変な帽子、被ってる・・・また、改修工事中です。従って、中には入れませんでした。
パンテオンの裏側 |
パンテオンの裏側から左を見た所 |
パンテオンから来た道の方向を見た所。リュクサンブール 公園の木立が見えます。 |
さて、さてお昼ご飯の時間になりました。どこそこで、なにを食べるか、全くの無計画です。道の角っこにあったクレープ屋さんらしきお店へ。お店の名前は「La Creperie」。
お店に入って案内された窓際のテーブルに腰かけ、空いていた隣りの椅子に我々の持ち物を置いていると、若い店員さんが、なんか言ってきた。フランス語やから、ようわからん。想像するに、それはお前達の席ではないから、荷物をどけろ・・と言ってるよう。指示に従い、足元に置く。
メニューを見る。なんにもわかれへん・・大体、この店が何を食わす店かも正確に分からずに入ってるのです。なんか、食べるものあるやろ・・ってな感じ。
次男が窓際の写真のメニューを見て、「おお、これや・・これにしょう。」なんて。
ギャレット+クレープ+CAFEで12ユーロ、まあまあかな・・・
年上の店員さんが来たので、このメニューを指さして、「これ」と言う。
我々の
「これ」の次に彼はメニューを出して、またなんか聞いてくる。そのメニューがわからんから、これにしてるのに・・
「ギャレットは何にしますか?」「クレープは?」
そのメニュー、わかれへんねん。なにか、我々は勘違いをしているような・・・気がして来てます。
また、出した天下の宝刀・・「Your recommend」
フランス語では「qu'est-ce que vous me
conseillez?」と言って聞けばいいらしい。これぐらい、行く前に覚えて行けよ、と自分に言いたくなります。
La Creperie |
このメニューを指さしただけでは、片がつきません。 我々の全くの勘違いです。 そうなんです、この中身をオーダーしなければならんのです。 |
Your Recommend で出てきたギャレット |
生まれて初めて食ったギャレットなるもの。かなり、美味しかったです。写真のごとく、薄い独特の味がする生地の中にハムと卵が包まれています。 |
さて、次はクレープ。また、若い店員が来て、クレープはどれにするのだ?と聞いて来る。
あなたの先輩におまかせすると言ったでしょ。連絡が悪い店やな・・・
経験ある店員は一度でこちらの意図を解する。経験の浅い店員はマニュアル通りに対処する。
砂糖粒が振りまいてあるクレープが出てきました、疲れがとれますね。
COFEはカフェと言ったから、日本で言う所のエスプレッソが出てきました。ここは、納得。フランス語の教室で習ってました。
腹ごなしに近くのリュクサンブール公園へ。行く途中、次男が「スマホに向かって、なにか言え」と言うので、喋ると、すぐさまフランス語訳が画面に出てくる。比較的、正確に訳してる。凄いですやん、このテクノロジー、こいつ速く使いこなせれば、しんどい外国語の勉強せんでいいで・・・でも、Wifiが歩きながらだと、ブチブチ切断されている。
google glass で翻訳が見れたら、僅かな外国語だけて対処できるかもしれん。
店員「Bonjour 」「Japnese?Chinese?」と言ってメニューを渡す。
客「Japanese。このメニュー、わかりません。どれが、流行りなの?」
店員、メガネに訳されたフランス語を見ながら、メニューを指させばいい。
リュクサンブール公園、この中には、リュクサンブール美術館とリュクサンブール宮(フランス国会上院)があります。縦の距離はコンコルド広場から凱旋門までの距離にほぼ等しい長さがあります。広いのです。
この日は休日だったので、家族連れの大勢の人達が秋の日差しを楽しんでいました。
噴水の池の側のベンチで、模型ヨットを見ながら一休み。フランスはヨット競技が盛んです。模型ヨットにもVOLVO70なんて、文字が入ってます。
見づらいですが、芝生で遊んでいるのは「カモメ」です。 |
フランスはヨット大好きの国。池には、貸模型ヨットが沢 山走っていました。 |
彼方に見えるのがモンパルナスタワーですね。 |
づっと奥まで公園は続いています。 |
リュクサンブール宮です。 |
林のむこうに改修中のパンテオンの屋根が見えます。 |
さて、気合を入れ直して、本日前半の終着場所、ボン・マルシェへ。長男の嫁のお薦めデパート。1852年創業の老舗中の老舗デパート。
ボン・マルシェのWEBサイトはこちらです⇒BON・MARCHE
お花屋さんです。orchidee 蘭と書いてあるのでしょう? |
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シクラメンですね。日本の価格とあまり変わらなかった 気がします。 |
不動産屋の物件広告 ソルボンヌで450000ユーロ 結構高いですね。 |
遠くに見えるのはモンパルナスタワーです。 |
本日、前半部の最終地点のデパート、Le Bon Marche |
ボン・マルシェはオペラのギャラリー・ラファイエットと比べたら非常に落ち着いたデパートです。外国観光客も少ないです。
食糧品売り場に直行。やはり乳製品、ワイン、肉加工品の種類は、流石に多いです。バター、チーズは日本の価格と比べて圧倒的に安い。ラファイエットより安い。ECHIREの熟成バター、日本での販売価格は、ここの5倍。買って帰りたいのだけれど、ホテルの部屋には冷蔵庫がついてないのです。昨年のホテルは付いていたのですが・・パリのホテルは部屋に冷蔵庫付いているのが珍しいのです。
残念だけれど、ここでは買えないなあ・・・
次男が探し物があると言う。別の建物の中で****とか言うブランド店を探している。見つからない。デパートの案内所で聞いている。
「アウトドアー、クロスロードの傍にある。」と言う。
クロスロードって交差点の事やろ?外にいっぱいあるで・・どの交差点なの??
モンパルナスの方向へ、歩いて行ってなし。その反対に歩いて行ってもなし。
尋ねた方も答えた方も多分、全部、間違っているような・・・・
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