8.パリの街角(その5)
市場、食品店巡りは、これぐらいにして、パリに来たなら行かなければならない所があるでしょう。そう、美術館。パリの三大美術館、ルーヴル美術館、オルセー美術館、国立近代美術館。ルーヴル美術館は昨年、行きました。従って、今年はオルセーへ・・が、その前に!
フランス観光開発機構からの10月30日のニュース「ピカソ美術館が30年ぶり、約5年におよぶ大改装と何度かの再開延長を経てこのほど一般公開されました。パリのピカソ美術館が2014年10月28日より一般公開を再開しました。場所は北マレ地区として雑誌などでも紹介されることが多いパリ3区にあります。」
新装開店ともなれば、一番に並ぶのが、流儀。まずは、ピカソ美術館へ、次にオルセー美術館、ここのレストランは美味しいとの情報がありここで昼飯の予定。力が残っていたら、オランジェリー美術館へ。これが、11月12日の午後のスケジュール。
まずは、メトロ8号線でシャマン・ヴェール駅へ。また、地図を持たずに大体感覚で動いています。駅から地上に出ると直ぐにピカソ美術館への案内の看板がありました。それに従って歩きますが、次の案内板がなかなか見つからないのです。人出は多くはないですが、こんな所を歩くのは、この美術館に行く人ばかりだろうと言う予想で、人の行くなりに従って歩きます。この美術館、大きな建物と思っていたので、見つけるのには少しばかり苦労しました。下の写真のように本当にささやかな建物の美術館でした。
入口の門を入ると並ぶ所が2ヶ所あります。どうも、既に予約券を持っている人と今から入場券を買う人との区別のよう。入場券を持ってない人は長蛇の列へ、持っている人はすぐの列へ。美術館の中に入るまでには、かなり時間がかかった様な気がします。入場料は11?、第1日曜日は無料です。
この美術館の収蔵点数は5,000点余りあるという。絵画が300点、彫刻が250点、印刷物と版画が3,900点らしい。美術館内での写真撮影は許されています。但し、フラッシュライトは禁止です。フラッシュをたいて写真を撮っていたら,怒られました。数枚、撮って終了。私の低級なカメラでは室内はフラッシュをたかなければ、撮れないのです。
私と次男が撮った写真を適当に並べていますが、これが 全て。気合が入ってないと言うか、やる気がないと言う か。 左の絵、これ何に見える? 「花やろう。」「ちゃうで、女性やで・・」 |
フラッシュなしで、室内の絵画を写真に上手く納めるには、それ相当の高級なカメラが必要ですね。写真を撮っている人達のカメラは高級なものばかりでした。三脚を立てて撮ってる人もいましたね。じっと、日の光の加減を待っているのですかね?
白状するけれど、私は絵画にいまいち、心が響かないんのですよね。撮った写真の絵には、それぞれ長い説明文を本当は付けなければいけないのでしょうが、あきません。絵画に関しての勉強不足なのかな??まだ、その気になれない。
フランス語の先生はパリに行くと必ずルーブル美術館に行くそうです。そこに、「何故かわからんけど好きな絵」があるそうです。まだ、その境地には達してないなあ・・・わからん・・・・
長男、曰く「美術館に行ったら、本売ってるやろ。まずは、それ買うのよね。それから、また、行くのよ。」らしい。
美術館には、パリの子供達が学校の先生に連れられて校外学習に来ています。この日も日本で言う所の小学校の低学年生が大勢来ていました。ユーロッパ1の多人種国家と言われているフランスがここにもありました。EUと言う大きな経済の枠組みの中で、もともと保守的なユーロッパの中で、またアメリカンドリーム、チャイナドリーム等のドリーム物語がないフランスで、この先この国をまとめ上げて、成長させて行くのは大変な作業になって来るのではないかと思いました。
「自由」「平等」「博愛」、フランス国旗に込められた3つの精神は大きな道標になるでしょうね。
フランスの心配するより、日本の心配をせえ~~。~~そうやなあ。大阪都構想は中味がないままに走り出してるし。あれは一体、なんやねん??
ピカソの次はオルセー美術館です、メトロのシャマン・ヴェール駅から、ごちゃ、ごちゃと乗り換えて(なんか途中で地上の駅に出たような気がする。)12号線ソルフェリーノ駅へ。真っ直ぐに歩いて、左に曲がり細い道を歩くと、目の前に写真の大きな建物が飛び込んで来ます。オルセー美術館です。
この美術館の入口が良く分からなかったなあ。写真の建物の右側に入口があったので行くと、ここは駄目、反対側に行けと言われる。反対側に行くと、ここじゃない、この隣だなんて、言われてまごつく。
この美術館、入り口はA~Dまであり、個人か?団体か?パスを持っているか?入場券を買うのか?なんて分かれているのです。
オルセー美術館のWEBサイトはこちらです。⇒オルセー美術館
フランス観光開発機構のWEBサイトには、
「言わずと知れた世界でも最も知られた美術館の一つ。これほどの人気は、豊富な印象派コレクション(おもに1848年から1914年の間に製作されたもの)と、同時に、かつての駅舎を改装した個性的な場所にもよる所が大きいでしょう。1900年にセーヌ河岸に建設されたオルセー駅は、天窓の採光を取り入れた構造となっており最良の光が差し込む中で、作品を愛でることが可能となっています。館内にはマネ、ドガ、モネ、ルノワール、ゴッホなど印象派巨匠の作品がずらりと並び、同時にミレーやクールベ、ピュヴィ・ド・シャヴァンヌの名作、カルポー、ロダン、マイヨールの彫刻作品など、美術史の上でも重要とみなされる時期の、4000に及ぶ芸術作品(絵画、彫刻、写真、装飾芸術、建築)を鑑賞することができます。」と紹介されています。
かっての駅舎、なるほど、見ればそんな形をしてますね。駅はこの建物の地下に移されたようで、直結してRERのMusse d’Orsay駅があります。
この美術館内での写真は禁止されています。マネ、ドガ、モネ、ルノワール、ゴッホがあったような気がします。しっかりと記憶に残っているのはゴッホの絵かな。。なぜって?、一生懸命に探したから。案内パンフもなにも持たずに非効率な探し方で探すの大変なんです。あ、ここにもない、ここにもない、なんて、美術館内、しらみつぶしに探すの体力がいるのです。
例によって、同じ所を何回も通っているのです。
さあ、昼飯じゃ。もう2時近くになってます。レストランは日本流で言うと2階にあります。レストランの入口に「aujourd'hui
plats:15?」と書かれたメニューがありました。
「おお、これや、これ。これにしょうぜ。」
「予約なしでOKですか?」と一応尋ねて、OK。
セーヌ川がばっちり見え、素晴らし景色を楽しめ、天井が宮殿のように高く美しい、広くゆったりとしたレストランです。
「なににしますか?」店員さんが聞いて来ます。
「aujourd'hui plats」と言って入口の看板を指さします。
「ハア?」てな顔をしてます。
「aujourd'hui plats」と再度、言います。
また、「ハア?」てな顔をしてます。
ここで、「ちょっと、待って」と相手に言います。
作戦会議、「おい、全然通じてない。あの入口のメニュー、通じてないで。」
「テーブルに置いてあるメニューしかあかんのかな??。22?と35?と二つあるで。」
「当然、22?のやつやろ。これにしょう。」
店員さんに合図をして、メニューの22?のコースを指さして「これ」と言う。
「これ」で済んでほしかったのに、「これ」の中味を選ばなければいけないのです。
わからん・・・ここでも、「your recommende」
<entre>
次男にはシーザスサラダ、それも大量の。私には、スープ。このスープ、圧倒的に美味しかったです。フランス料理のスープ皿が出てきて、2つのボールから液体と固体、異なるものを注いでくれました。その注ぎ方が見事、1滴もお皿の縁に飛ばさなかった。これが、如何なる名前のものか、メニューを放り出したので分かりません。かなりの失敗。これがなにものか、ぐらいは聞いておくべきでした。
もう、これで満腹状態。
<plats>
これが出てくるまでかなり時間があったのです。
「あのスープだけで終わりかな?そんな訳ないよな?」
「かもしれんで、このサラダだけでお腹いっぱいになったで・・もう終わりやろ。」
そんな訳がないのです。メイン料理が出て来ました。お皿の上に並んでいるもの、「リゾット」「ムール貝」「スズキの焼き物」「サーモンの焼き物」
出てきた物は私の特別の好物ではないですが、それなりに美味しくいただきました。さかな類には塩を振りかけた方が美味しいかったな。次男はアウト・・・・アハハ・・・
私が全部、平らげると、店員さんが「メルシー」と言ってくれました。お互いにルールを知っている者だけが分かる合図なのです。
昼食後、次男はまた、展示場の中へ。私はもう見飽きたから「外で待ってるで。」と言って別れる。
この「外で待ってる。」の解釈、
私、「オルセー美術館の外。」
次男、「展示場の外。」
この解釈違いで、両者、はぐれる。
また、どちらもが「お前が悪い・・」の2回目。
オルセー美術館の前のセーヌ川~ |
~セーヌ川に架かるソルフェリーノ橋を渡って~ |
~またのチュルリー公園を抜けて~ |
~昨年、見落としたコンコルド広場へ~ |
~コンコルド広場からシャンゼリゼ大通りの入口へ~ |
~シャンゼリゼ大通りの入口から少し歩いた所で今日は 終わり。クリスマーケットの準備中です。 |
ここから、またギャラリー・ラファイエットにお土産を買いに。本当にデパートが好きだと思う。このデパートのルイ・ヴィトンの店舗にはいつも中国の方々が群がってます。以前、1人で何個も買うものだから、直ぐに商品が無くなったことを踏まえて、今は1人1個しか買えなくなっています。中国の旅行者に、代わりに買ってくれと頼まれた事もあるとか長男が言っていました。当然、お断りしたらしいですが。
この中国の方々のルイ・ヴィトン好きはなんでなの?中国通の知人に尋ねてみました。
彼、曰く。「過去に日本人がそうであった様にですよ。それと、中国内で買うと関税が上乗せされてべらぼうに高くなるからですよ。中国の女の子と付き合おうと思うと、まずはルイ・ヴィトンのバッグをプレゼントしますよ。」
中国の方々は日本人の趣向状況をつぶさに観察し続け、その背中を追い続けているのです。
クリスマスデコレーションです。 |
クリスマスデコレーションです。 |
クリスマスデコレーションです。 |
クリスマスデコレーションです。絵をクリックすると 動画が見れます。ここに掲載したデコレーションは皆 動いてます。 |
今日は、この後一仕事、大変な仕事が残ってるのです。