3月29日(日曜日)、午前中はワイン展示場でワインやらチョコレートやソーセージを買い、
シェークスピア原作の「夏の夜の夢」。このチケット、日本では買えなかったので長男夫婦にお願いして手配してもらいました。
「この手のものは、いい席で見た方がいいよ!」とのご指南でしたが、
「どうせ時差ぼけで寝てしまうだろうから、一番安い席でいいよ。」と15€の席を手配してもらいました。
最後の2枚、484番と487番の席、続き番号ではありません。上さんとは席が右側と左側に別れました。 |
パレ・ガルニエ。 |
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いつも気になる建物。ホテル ル・グラン 地上階はレストランです。 |
日本人街です。 |
日本人街です。日本語のお店の看板があちらこちらに。 夜になると、もっとはっきり分かるのでしょう。 |
日本人街です。日本語のお店の看板があちらこちらに。 でも、コテコテに日本人街と言う訳ではありません。 |
オペラ通りにFoucherと書かれたチョコレート屋さんあり。チョコレートスイッチが入った上さん、店の中へ。女性は直ぐに入れるからいいです。Depuis1819と書かれているオペラ通りのお店、それなりのお店なのでしょう。
「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねると、「どうぞ・どうぞ」
楽しくいっぱいある種類の中から丸いチョコレートを2個、買って、即、食う。
「う~ん・・まあまあかな・・・」
いつも気になるスペインブランドDesdual。オペラ通りで。 |
Foucher Paris masion de chocolat |
見ていて楽しくなるチョコレートの群れ。 綺麗に綺麗に丁寧に作られている感じですね。 |
FoucherのWEBサイトは⇒Foucher Paris maison de chocolat depuis 1819
昨年は見つけることが出来なかったコメディフランセーズ、今回はなんなく発見。劇場の前に、人が大勢集まっていたからです。パレ・ロワイヤルの建物の一角です。そんなに高い建物ではないのに、中には大きな劇場が入ってます。
ピンボケですが劇場内です。 |
これもピンボケですが劇場への階段です。 写真はここまでしか撮れません。 |
コメディフランセーズのWEBサイト⇒コメディフランセーズ
旅本によると、「1680年」にルイ14世の命でモリエールによって創設された劇団コメディー・フランセーズ。
1799年から、パレ・ロワイヤルの一角を本拠地としている。おもにフランスの古典劇を中心に上演している。」となっています。
入口でチケットを見せると、係員が丁寧に案内してくれます。案内された、階まで行くと、今度は席まできっちりと案内してくれます。なかなかに丁寧で、気分が良くなります。案内された席は、最上階、右列の真ん中。椅子はと言うと、奥行きが僅かで、深く座れるようなしろものではありません。軽く腰かけた立ち見席と言った方がいいかと。
絶対に眠れません。眠ると、皆さんの足元に転がるか、下に落ちます。
この一番安い席は、どちらかと言うと学生さん達用に設けられた席なのだそうで、私の席の左側には、学生さん達、右側には若者男女達が、並んで座りました。劇場は満員、上さんは反対側の最上階。6階から舞台を見下ろすって、なかなか経験出来ない光景です。むこうの方から上さんが、写真を撮れって手で合図して来る。隣の人も撮ってるから、って!でも次男から借りてきたこのカメラの使い方、良く分からないのです。フラッシュたいてしまったら、えらいことになるので撮るのは我慢しました。
ニュースダイジェストさんからお借りした写真です。 |
先に見せたチケットの観覧席は左の写真の何処に当るかといいますと、向かって左の最上階、6階の左側と右側の真ん中になるのです。 |
さて、夏の夜の夢、シェークスピアによって1590年代中頃に書かれた喜劇形式の戯曲です。貰った案内冊子から抜粋します。(下記のフランス語表記は、アクサン等が省略されていますので正確ではありません。)
Le Songe d'une nuit d'ete (夏の夜の夢)
Du 18 Fevrier Au 25 Mai 2015 (2月18日から5月25日までやってます。)
duree 2h15 sans entracte (幕間なしで2時間15分の公演です。)
Mise en scene de Muriel Mayette-Holtz (演出は Muriel Mayette-Holtzです。)
「アテネでTheseeはアマゾネスの王女のHippolytaとの結婚式をとりおこなう準備をしていた。隣りの森の中では、妖精の王Oberonが彼の妻のTitaniaと過去や現在の沢山の戦利品の取り扱いについて喧嘩をしていた。これに恋することを妨げられた2つのカップルが付け加わります。Lysandreに恋するHermia、Helenaから恋されるDemetrius.そして、豪快なBottomと
共に公爵の結婚式で悲劇を繰り返す職人達が加わります。この小さな世界の者達は森の中で再会を果たします。その森では、小妖精Puckが手伝ったOberonの魔法が、夜は夢かゲームかファンタジーか、誰も本当に知らない夜の王宮で混乱を招きます。
夢かな?」
2つのカップルのお話は原作通りに進んで行きますが、それを取り巻く者達、Oberonと妖精達、や職人達が喜劇脚色されて、笑いをとります。登場人物の多くは、素足がむき出し、エロチックさとグロテスクさが混じり合った衣装と舞台を作っています。流石、「なんでもあり、自由な、そして創造的、開放的なフランス」を彷彿させます。
右が妖精の王、Oberon、左がPuck。 フランス感覚では、妖精はこんな姿になります。。 昔から伝わる衣装なのでしょう。中世を感じます。 |
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主役の筈の男女ですが、舞台では完全に脇役です。 |
この方達、7人ばかりのグループで笑いを独り占めに していました。 |
何、言ってるのか丸で分からないです。セリフは大声で、ゆっくりと喋ってくれるので、この物語を予習して、且つ注意深く聞いておれば分かる筈です。この日はその、どちらも怠ったのです。
上さんの感想、
「全部、フランス語だったけど、この物語のストーリーを勉強していたので、周りが笑う時、同じように笑えました。」とのことでした。
また、幕間がない代わりにシーンの間には7人程度の男優が舞台で、コントを始めます。これ、何かに似てると考えていたら、そう、「ドリフターズ」のテンポ。リーダーが一人いて、周りがすねたり、リーダーの言う事を書かなかったり、無茶をしたり。あれが、「長さん」で、あれが「加藤ちゃん」でと、紐付けできるぐらいに似ていました。小道具も使って、テンポ良く、観客の笑いをとります。このフランス版ドリフターズが一番、客の笑いを取っていたように思います。
劇中、音楽が1度使われましたが、映画ムーランリュージュで使われた「 El Tango De
Roxanne」でした。
この日は予習不足もあり、演劇そのものへの理解に関しては未消化でしたが、フランスの伝統的な舞台に接して、フランス人の底流にある笑いとは?演劇という娯楽とは?それへの接し方とは?等について、文章には出来ないですが少しは理解出来たように思います。
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