7.ブリュッセルへ                                                                                                           TOP PAGEへ

3月31日(火)、朝9:58分の高速鉄道でベルギーのブリュッセルへ。高速鉄道の切符は事前に手配していました。乗車の3ヶ月前から予約する事が可能です。3ヶ月前に予約すると、かなりお安くなります。

  

 上に表示した、レイルヨーロッパのサイトから予約すると、切符を宅配で届けてくれるので安心です。


 こんな切符です。使用済なので車掌が見たと言うサインをしてます。パリ北駅からブリュッセル南駅まで2等で40€です。

 昨日にホテルからパリ北駅までの道筋と時間を測っていたので、その通りに歩いて行きます。サン・ヴァンサン・ド・ポール教会までの坂道は父親に連れられて学校に向かう低学年生が道に連なります。パリではお父さんが子供を学校に送っているのが圧倒的に多いのです。お父さん、大変だ。


パリ北駅に向かいます。この道の正面にあるのがサン・ヴ
ァンサン・ド・ポール教会です。

行く途中に小学校がありました。

パリ北駅正面です。

パリ北駅、左側の入口です。こちらから入った方が便利です。

 


駅構内の売店にもチョコレートがいっぱい。
 

 駅に着く時間が早すぎて1時間近くも待つはめに。年をとると、時間ぎりぎりの勝負が出来なくなるので、時間には余裕を持って動くことが多くなります。上さんが、今ホームに停車している1つ前の列車に乗れないものか?交渉してくれ、と言い出します。私が「無理です。」と言っても聞かないので、インフォメーションカウンターのお姉さんに尋ねます。切符を見るなり、「これは変更効きません。」 

 駅には改札口はありません。ホームに列車が到着したら、切符に示された車両に向かい、車両の入口にいる車掌さんに切符を見せて乗車します。若い人達は大体、スマートホーンに表示された切符を見せていました。
 車掌さんに切符を見せて乗車。座席番号は普通は頭の上にあるはずなのですが、なんと座席の背の部分にありました。座席番号が探せず、車両の中を前に後ろにウロウロと、若干あせりました。

 9:58パリ北駅発、11:23ブリュッセル南駅着、1時間25分の列車の旅です。
 上さんが、「ベルギーも夏時間なんやろか?」
  「えっ、そうでなかったら大変やで。1時間の時差ができてしまうからな。帰りの切符の時間、訳がわからなくなるで。」
 こんな変な質問されて、おたつくとは。でも、ブリュッセルに着いたら、まずは時間が同じか確かめる事にしました。
 さて、18歳から開通まもない日本の新幹線に乗っている私としては、どうしても比べてしまいます。新幹線とTGVの比較を群馬大学のサークルが作成した記事から抜粋します。

   TGV-POS  N700系新幹線
比較対象車両
編成 10両 16両
営業運転最高速度 320km/h 300km/h
編成定員 361名 1323名
軌間 1,435mm 1,435mm
組成方式 動力集中方式
両端の動力車による牽引
動力分散方式
動力が複数の車両に搭載
車内 1等車:2列+1列
2等車:2列+2列
グリーン車:2列+2列
普通車:3列+2列
全幅 2,904mm 3,360mm
座席 大半は固定式 回転式

 車内のデザインは、結構オシャレです。座席は2列2列で座席幅も新幹線とさ程変りません。軌道の幅は同じなのですが、新幹線の全幅の方が広いので新幹線の3列、2列と座席幅は変わりがありません。
 車内に入った時に直観的に感じたのが、車両の作りの細さです。新幹線はどっしりと重厚ですが、TGVには軽さを感じます。人が乗る車両には動力が付いてないのです。新幹線とはここが根本的に違います。TGVは前と後ろにある動力車両で牽引しているのです。
 TGVの方が速い速度で走ります。加速中の車内の気圧調整が新幹線に比べて劣っているように思います。また、座席が回転出来ない(回転できるのも有るそうです。)ので、進行方向に座れない場合もあることから、人によっては不快感を感じそうです。帰りの車両は進行方向に反対で座りましたが、やはりかなり違和感がありました。まあ、1時間半程度の乗車であったので、なんとか我慢できましたが、長時間の乗車となると辛いものがあるでしょう。
 正確には、乗車した列車はタリス(THALYS)ですが能力的にはTGVと左程、変わりません。パリからの高速鉄道はフランス国内TGV、ロンドンへ行くユーロスター、ブリュッセルへ行くタリス等があります。    


パリからブリュッセルへのタリスからの車窓。
なだらかな、平原が続きます。

こんな、景色がブリュッセル手前まで続きます。

 ブリュッセル南駅に着いて、時間を調べます。
 当然です、パリの時間と同じです。ここも、夏時間です。
 駅の外に出た途端、雨・・雨・・、少しやんでは、またどっと降ってくる。南駅から徒歩でグランプラスまで行く予定が途中まで歩いて引き返す。
 タクシー乗り場らしき所でタクシーに乗り込み、
  「グランパレス、シルブプレ」と言うと、
    「ハア・・・???」
  プラスとパレスを言い間違えるとこうなります。ベルギー人の若い運ちゃん、東洋人に乗り込まれて、分からん事言われてかなり困惑した顔をしてましたが、言い直して、なんとか理解してくれたようです。
 初めての街で、直ぐにタクシーに乗るのは、緊張します。ちゃんと、正規の道を走ってるのか、ぼられはしないだろうか?なんて、乗っていて、色々考えます。
 上さんが、「これ、遠回りしとるのんとちゃうやろね?」
        「さあ???」
  「グランプラスの中にはタクシーは入れないから、近くで降ろしますね。」と運ちゃん。兎に角ごちゃごちゃした細かな道をくぐって行きます。ブリュッセルの街の中の道は、整理・整頓されていません。外敵の侵入を防ぐために、分かりにくい道にしたのでしょう。兎に角、見通せる所が本当にないです。

 近くまで来たようで、8€払って下車。でも、ここが何処なのか分かりません。上さんの持って来た旅本は図書館から借りてきたもの。本編のほかに詳細な地図が描かれた別冊がある筈なのに、貸し本故、そんなもの無くなってます。
 「えっ・・ここ、どこ?人が多いので近くやと思うけど。」
   「グランパレス、どこ?」日本語で、歩行者に上さん聞いてます。
      「ちゃうで、プラスやで・・・」


芸術の丘の近くでタクシーから降ろされて・・

 Sainte Marie-madeleine教会の傍を通って・・

広場があって・・・

この通りを下って・・・

レストランの前を通り・・・

右の路地を下ると・・グランプラスです。

 


グランプラスです。

グランプラスです。1枚写真撮ったる、と言ったら、傘
さした。かなり、目立ってました。


天気が悪いのと、カメラの操作を失敗しているので、画像
がくすんでいますが、まだ、春には遠いブリュッセルのグ
ランプラスでした。
本格的な春になると、この広場は花で埋め尽くされます。

 この街は、「石を投げれば、チョコレート屋さんに必ず当ります。」
 有名なあの GODIVA や NEUHAUS がグランプラスで金ピカのデコレーションで店を構えています。

 GODIVAの公式WEB⇒GODIVA
 Neuhausの公式WEB⇒Neuhaus

 ベルギーチョコレートについて、少しばかり整理しておきます。
 ベルギーチョコレートについて予習をして来れば、手際よくお店を訪問し、試食することが出来たと思うのですが、
「まず何の予備知識もなく行って直観を働かせながら見る、見てから整理する、理解する、そして、解らない所が出てきたらまた行く。」という旅スタイルなので、ここでは他の人が書かれた情報からまとめます。

 食べ物については人それぞれに趣向があり、いろんな方々がお薦めベルギーチョコレートを揚げていますが、有名なベルギーのチョコレートとしては、一番分かり易い基準として、ベルギー王室御用達のお店をあげておけば無難なようです。
 王室御用達のお店は以下の6つです。(2014年現在)
 

GODIVA GODIVA 日本法人があります
Galler  Galler Japan 日本法人があります
Cote d'Or Cote d'Or  
nuehaus Neuhaus 日本法人があります。
Wittamer Wittamer  
Mary Mary  
 


neuhaus のチョコレート屋さん。

GODIVAの店内です。センスがあるパッケージがいっぱい
です。この時期はイースターバージョンのパッケージが
あります。

neuhaus 

右のチョコレートのお店、de Rose amas と書いてあり
ます。

お団子のようなチョコレートがいっぱい。少し変わった
チョコレート屋さん。

カフェ・タッセのチョコレート。

 

 

 

GODIVAのチョコレートの板チョコでカカオ85% EXTRA
DARK、これ最高に美味しかった。

 

 

 

  日本では海外のお土産物の販売を専門にしたサイトからでもベルギーチョコレートの購入が可能です。 3種類ばかり記載しておきます。


コート ドール タブレット3種セット

カフェタッセ アソートチョコレート

GODIVA ゴディバ ゴールドバロタン
チョコレート

分かり難い道をうろうろしていたら、道の先に人の群れが・・・
  ブリュッセルの小便小僧の像でした。
 ベルギー観光局のWEBサイトには、「Manneken-Pis:17世紀にデュケノワによって作られたブロンズ像で、ジュリアン坊や、の愛称で親しまれている。もとは、ブリュッセルの市内に数多くある噴水のひとつであったが、いつしか世界中に有名な存在となり、各地から様々な衣装が贈られ、その数は760点にも上る。この衣装はグランプラスの王の家の中にある市立博物館に展示されている。」と説明されています。
 この日は、服着てなかった。


小便小僧の像です。以外と小さいのです。人が集まって
なかったら、見落とします。

 上さんの立てた今日の計画、雨のため一部削る事になりましたが、どうしても外せないのが、昼御飯にLEON本店でムール
貝を食べる事。昨日、シャンゼリゼのLEONでしくじったので、今日は尚更、執着します。絶対に食べる・・
 でも道案内の地図は、凄いイラスト的地図、その地図の中にボコンと星マークがついているだけ。
  絶対に辿り着けない・・・・と、思った。
 スポーツ用品店のお姉さんに「ブリュッセルで有名なムール貝のお店のLEON知ってるでしょう?何処なの?わかります?」
  「前の道を左に行って、二つ目の交差点を右に、真っ直ぐ行って・・、それからまた誰かに聞いて。」
 そうなんです、こんなにややこしい道ばかりの街で、答えられる筈がないです。
 責任感の強い上さん、こんな時はなんとかしょうと思うのです。アジア系の人を見つけては、日本語で聞きまくります。以外とアジア系の人、多いのです。日本人の親子を見つけ、その人が持っていた詳細な地図を見せていただいたのですが、LEONが書いてない。ブリュッセル・マリオットホテルの周辺にあるんとちゃうかな・・なんて適当に歩きましたが、全く見当たらない。ここで、中華料理屋のあんちゃんに尋ねると、「向こう・向こう、グランプラスの裏。」
 何処が裏かわからんけど、兎に角、向こうへ。
 グランプラスの北側の道を歩いていた時、細い路地の奥に赤いテントを出した店が見えました。ひょっとして、と思って路地を入って行くとあった。LEONの本店がこんな狭い路地沿いにあるなんて、思いもかけない場所でした。しかし、良く見つけたと思う。


Chez LEONです。


今回はオーダー失敗したら張り付けにされるので、注意
深くメニューを見て、「ムール貝を食べたいのですが、
お薦めはどれですか?」と尋ねて、オーダーしました。

食べても、食べても、鍋の底からムール貝が湧き出てくる。
量、多すぎるで・・・ワイン蒸しとガーリック蒸し。

どちらも800g。

 お店の人と話していたら、東京にもお店があるなんて言ってましたが、WEBで調べた限りではないです。

 上の地図には、タクシーを降りてから、LEONに行くまでに歩いた道を思い出しながらなぞったものです。

 ムール貝の昼食をとっている間に天気は回復したようで、日が差し込んできましたが、とんでもなく寒いのです。寒いと気力が萎えます。パリに帰ろう、と言う事になり地下鉄の中央駅に行きましたが、小銭がなくて切符が買えず。駅の構内は汚いです。人がいない。うっとおしそうな若者3人が遊んでいるだけ。危なそうなので、時間もある事からブリュッセル南駅まで歩く事にしました。


高くそびえるのは Les Halles Saint Grey

ベルギービールの群れ。

La Fountaine Rouppe

スターリングラード通り

ブリュセル南駅ビル

 ブリュッセル南駅への帰り道、歩きながら、寒いです、体が吹き飛ばされる様な風が吹きました。歩き過ぎです、疲れてきています。
 「おお・・GODIVAのチョコレート、くれ・・・」買ったチョコレートを食べました。
 そうなのです、寒くて、疲れた時、チョコレートは体を癒し、エネルギーを与えてくれるのです。このヨーロッパの寒い気候からチョコレートが生まれたのです。

ブリュッセル南駅内の駄菓子屋さん。日本では、もう消えてしまった懐かしい駄菓子がいっぱい。嬉しくなって写真を撮ってたら、
 おばさんが、「撮るな!!」って。
この中になんか秘密が隠れてるのかな??

 

 ブリュッセルの街の多人種化はパリにも勝っています。この街で道行く人を見ていると、白人と有色人種の割合がほぼ同じような気がしました。アジア人も多く、道を歩いていてもあまり違和感を感じない。
 ベルギーは国王が存在する立憲君主制で、言語はフランス語、オランダ語、ドイツ語域とに分かれる。自国の言葉はない。多人種、多国語、日本の尺度からは計りきれない変な国。

 ベルギーと言う国について、2014年の基礎データをフランス、日本と比較してみました。小さな国でありながら国家運営は堅実(純債務残高)で、且つ富んだ国(一人当たりGDP)である事がわかります。今回はチョコレートとムール貝にこだわってあまり他は見ませんでしたが、この国は、再度訪問してもっとしっかりと見る必要があるように思います。

  ベルギー フランス 日本
面積 30,528 ? 551,500 377,915
人口 1,124 万人 6,392 12,706
政体 立憲君主制 第五共和制 立憲君主制
元首 フィリップ国王 フランソワ・オランド 天皇
GDP(名目) 508.1 10億ドル 2,735.0 4,898.5
一人当たりGDP 45,384 100万ドル 43,000 38,491
実質GDP成長率 0.2 % 0.2 1.5
消費者物価上昇率 1.2 % 1.0 0.4
失業率 8.4 % 10.3 4.0
政府純債務残高 262.94 10億ユーロ 1,872.64 621,262.91 10億円
純債務残高GDP比 65.36 % 87.43 127.34
外貨準備高 26.95 10億ドル 145.16 1,266.85
法人税 実行税率 33.99 % 34.43 36.99 

 

 

  Copy Rights All Reserved 2015 Apptech