11.パリの街角4                                       TOP PAGEへ

4月2日 天気、曇り時々雨。天気は日替わりです。パリの街歩きも今日が最後の日となりました。今日も上さんの計画したプランに従って歩きます。
 午前中は、モンマルトルの丘⇒バスティーユ⇒ノートルダム大聖堂⇒サント・シャペル⇒サンジェルマンのコースです。
 メトロ8号線のボン・ヌーベルから、ストラスブールサンドニで4号線に乗り換えバルベスロシュアールで2号線に乗り換えアンヴェールで降ります。
 4号線の乗り換え場所で、酔っ払いの若者がうろついて通路の壁を殴っていたのを見て、逃げた、逃げた。朝早くから、暴れるなよ・・・と言いたい。

 アンヴェールの駅を出るとモンマルトルの丘はこちら、という標識があり、道案内をしてくれます。それに従って歩くとケーブルカー(Haniculaire)の乗り場に着きます。
 ケーブルカーの上の降車場所でも切符の検閲がありました。これで、今回は2回目です。
 ケーブルカーを降りた途端、上さん、凄く不機嫌・・・・・
  「どうされましたのでしょうか??」
     「ケーブルカーの横に階段があった。お寺に行くのに階段を登らなきゃ、ありがたさ、がないでしょう。」
  「えっ・・?四国の金刀比羅宮とちゃうんやから・・?今日はまだ、先が長いですから・・」
 上さんの足を気遣ってケーブルカーを利用したのが裏目。パリに来ても強気。 


ケーブルカーの下の駅です。

昨年の日記にも書いた、自動公衆トイレです。

ケーブルカーの上の駅から。

サクレ・クール聖堂のテラスから見たパリの街

サクレ・クール聖堂です。これが4回目。
誰もいない。こんなの初めてです。

サクレ・クール聖堂からテアトル広場への道。
がら~ん。
ここも、たった一人が歩いているだけ。

 我々は大体、朝8時頃にホテルを出ているので、ここに着いたのは8時半頃でしょう・・・。この時間帯には、人がほとんど居ない事を発見。この場所はよく映画に登場しています。あの「のだめカンタービレ」でもこの場所でのシーンがありました。あんな人ごみの中で映画良く撮れたもんだ、なんて思っていたのですが、そうなのです、朝なのです、朝、朝に撮ってるのです。
 いつもは、画家さんがいっぱいのテアトル広場も、がら~ん。イースターの準備で特設レストランが作られていました。
    季節、時間によって、全く違う顔を見せる街、それがパリなのです。

 


テアトル広場への道。ここも、がら~ん。

テアトル広場にはこんなレストランが出来ていました。
イースター用に作られたのでしょう。
La Boheme(ボヘミアン)

パリの葡萄畑です。

下のメトロの駅に着いた頃に、また雨が降って来ました。

 メトロ12号線のラマルク・コーランクールからコンコルドで1号線に乗り換えバスティーユへ。12号線は昨年スリに遭遇したメトロの線なので、緊張します。上さんは、と言うと、旅本を広げて、ペンでなにやら書き込んでいます。メトロ内で旅本を開けないで下さい、と言ってるのに、完全に忘れています。また、言ったら怒るので、狙われないように見張るだけです。メトロ内は闘いなのです。

 

 バスティーユ広場、旅本には「1789年7月14日、パリの民衆は王政を覆すために、立ち上がった。目指すはバスティーユ牢獄。襲撃は成功し、監獄は占拠された。フランス革命の発端となった事件です。監獄は革命後解体され、現在の広場の中心には、1830年のフランス7月革命で犠牲になった市民を追悼する7月革命記念柱が建つ。」と書かれています。
 今でも、パリでのデモはこの広場から行進が始まります。


バスティーユ広場の革命記念柱です。



革命記念柱の後方に見えるのが、フランス革命200周年
記念前夜祭の1989年7月13日に誕生した、オペラ・
バスティーユです。
パレ・ガルニエとは対象的な超モダンなデザインです。
パレ・ガルニエでは主にバレエが、オペラ・バスティーユ
ではオペラが上演されています。
次回はここで是非ともオペラ鑑賞をしたいものです。

こんなバスに乗って有名場所を見学する事もできます。
観光場所を効率よく巡り写真を撮るなら、このバスです。

革命記念柱の上にある人の像、見る方向で様々に形が変化
します。

 この日は、ここバスティーユで大変だったのです。私は革命記念柱を見ることだけで満足。上さんはまだこの地区で行きたい所があると言う。今日はお任せしているので基本的には従う。
 「貴族の館、がこの近くにある筈。行こう・・・」
    「ついて行きます・・・」
  また、旅本の地図ページを開いて、止まっている人に、「ここは、どこ?」と日本語で聞いています。
    「わかりましたか?行き方?」
 「なにやら通りを・・なにやら方向へ・・」
    「そのなにやら通りは何処にあるの?」
  言われた通りに歩いて行きます。
    「なんにも無いで・・、メトロでシテに行こうや。」
 「いえ・・この場所を探します・・。あなた、一人でメトロに乗って行って下さい。」
 こんな感じ。

 メトロに乗りたくない、街を歩きたいとの上さんの希望で、セーヌ川右岸をシテ方向に歩いて行きます。ノートルダム大聖堂までは、そんなに遠くはなかったです。


シテ島に渡ります。

ノートルダム大聖堂の後ろから・・

また、パリの引っ越し屋さん。

また、来ましたノートルダム大聖堂。観光客が多いですね。
入口には長蛇の列。でも20分程度に中に入れました。

少しは疲れた顔になって来てると思いますが。
 

 



ント・シャペル、1248年完成のパリで最古の教会。
ステンドグラスで有名です。
ここも入口には長蛇の列。時間が勿体無いので中に入る
のは諦めました。

 この日は、私の旅本の地図は一度も開けない事にしていたのです。全て上さんの案内。
 サンジェルマンへ。

 ここでは、昼御飯を食べる事と、本屋さんが結構あるので、フランス語教室の知人から頼まれていた、「フランス語の映画でテロップがフランス語のDVD」を探す事、とサンジェルマン・デ・プレ教会に行く事です。
 このDVDの件、日本に置き換えると「日本語映画でテロップが日本語」となります。ないですよね、こんなの。

 


いつもこの建物に出会います。サン・ミッシェルの噴水。

雨よけテントを張りだしたお花屋さん。

 毎回、ここに来ては、道に迷います。細い同じ様な通りがいっぱいあるので、丸で迷路。まずは天気が悪いと方向感覚を無くします。小さな街の筈だのにここでは圧倒的に苦手です。
 お昼が過ぎたので、一休み。
   昼食はクレープ屋さんへ。
    砂糖が乗った甘いクレープを食べると元気になります。

 昼食後はサンジェルマン・デ・プレ教会へ。教会の塔が見えてます。
  その塔を目差して歩いて行きます。近くまで行くとその塔が見えなくなるのです。    
    ここいらの道もごちゃごちゃしていて、丸で迷路。何回も同じ道を通ったような気がします。
 前回もこの教会を目差して、見失い、今回も行けなかったのです。後で地図で確かめたのですが、本当に近くまで行ってるのです。でも、何故か辿り着けないのです。

 サンジェルマンからフランス学士院の側を通り、ポン・デザール橋を渡りルーブル宮へ。雨が強くなってきたのでここで一休み雨宿り。
 少し小降りになった頃を見計らってJTBのツアーデスクへ。
 ここのデスクのPCを借りて明日のフライトのインターネットチェックインをしようと思ったからです。昨年の旅行でこの場所を事前に調べておいたので、すんなりと辿り着けました。
 デスクの女性に、
 「インターネット チェックインしたのでPCを貸して下さい。」
   「お客さまのお名前は?」
 「○○○です。」
   「ツアーの契約書か、案内書をお持ちでしょうか?」
 「いや、そんなの持ち歩いていないですよ。パスポートならありますけど。」
 昨年は名前だけで、確認できたのです。
   「どちらから、何日、出発されたのでしょうか?」
 「3月28日、大阪です。」
   「お客さまの名前が無いのですが。」
 「ある筈です。探して下さい!!!」
   「今回は特別と言う事で、PCをお使い頂きますが、次回からは出来ませんので・・」
 次の旅からはJTBは利用しない、と思った。
 チェックインは出来たのですが、アウトプットが出来ないのです。今日のJTBは人もPCも使いものにならん。
   「お客さま、チェックインはできていますので、明日、空港でご相談されたら如何でしょう。或いは、オペラのエール
    フランスの事務所で、お聞きになれば。でも、ここは多分、不愉快な思いをされると思います。」
      「不愉快な思いをされる。」だって。この人、何を言ってるんだかわからん。

 全く使いもんにならん奴がおる、と上さんと二人して文句を言いながら、オペラへ。
 エールフランスの事務所があったので、入る。
  「JTBの事務所でインターネットチェックインしたのですが、プリントアウト出来ないのです。すみませんが、搭乗券
   プリントして頂けますか?」
 E-チケットの番号を書き控えた手帳と、二人のパスポートを渡すと、ふにゃふにゃ言いながら、プリントしてくれました。紙袋にチケットを入れて、「どうも有難う御座います。いい旅を。」と言って渡してくれました。
 上さん曰く、「何が不愉快な思いをされるよ。フランス人の方が余程親切やないの。」
 JTBに言いたい。「全てのマネージメントはおろそかになってはいませんか?人まかせになってはいませんか?

 さて残るは、ラファイエットデパートでのお土産物を買いです。
 このラファイエットで驚きの光景に出くわしました。1階に入ると、ルイ・ヴィトンの売り場に群がる中国の方々。ヴィトンの売り場が増えてます。5ヶ所あったかな?
 免税申請するチャイナデスクが1階にあります。その前は、もう混雑の極まり。チャイナデスクの前にある2階(フランス流では1階)への階段にずらりと皆さん座っておるのです。真ん中に狭い空間を開けて。
 「えっ、えっ、なに!これは・・、ちょっとやり過ぎやで。誰か注意せえよ・・」
    座って、ゆで卵、食ってる人も。。。
 何処でゆで卵なんて買ったんや??
 パリはこれで3回目ですが、ラファイエットは、行く度に中国の方々のパワーが増強してます。
 中国から自由の国アメリカに行くよりも自由な街パリの方が距離的に近いのです。来年は更にパワーアップするでしょう。


ここは、あまり知られていないのですが、ラファイエット
の屋上なのです。間近にパレ・ガルニエの屋根が見えます。

ラファイエットの屋上から。

ファイエットの屋上から。
中国の団体の方々には知られたくないです。ここが満員にな
ったら狭い場所なので本当に危ないです。
でも見つけるでしょう。押しかける、危ないから屋上に行く
のは禁止とならない様に・・・・願うばかりです。

 一度、ホテルに帰り、この日もあの、モントグイユ通りへ・・
 蛸酢とサーディンの酢漬けにこだわってしまっているのです。近くにあったスーパーマーケットでうろうろしていると、DVDがいっぱい並べてあったのです。そのひとつをなんとなく取って、裏を見ると、
 Langues:Francais・Anglais・Espagnal・・・、Titres:Francais・Anglais・Espagnal・・なんて書いてあるじゃないですか。ほとんどのDVDが多言語をサポートしてるのです。アンジェリーナ・ジョリーのDVD、4.4€を買った。
 多人種国家ゆえの商品ですが、外国語を学ぶ環境は勝ってます。 

   上さんの結論、
  「パリの女性はおしゃれやわ。すれ違う女性は、みんな違う匂いの香水つけてる。それに、モントグイユ通りにいた女の乞食さん、足の爪に綺麗なマニュキュアしてたでしょう。みんな、おしゃれやわ。」

 今日もよく歩きました。その距離はこの旅の中で最長、19.9kmでした。

 

JTBのお薦めツアー⇒フランスイチ押しツアー

 

  Copy Rights All Reserved 2015 Apptech