大阪府と京都府の境界線上にあるJR京都線の山崎駅。
JR京都線の中で唯一バリアーフリーが施されていない驚きの駅なのです。
駅舎はローカル線の駅に見られるような古い趣きがありますが、その反面、エレベーターもエスカレーターも無く、プラットホームへの昇降は階段のみなのです。
車椅子、乳母車、それに荷物を持ったお年寄りにはたいそう不便、且つ難儀な駅となります。
この駅の2017年の1日平均乗車人員数は5815人で京都駅の203,296人に比較するとそのたった2.8%です。
でも、この小さな駅に多くの外国人が降りたつのです。
彼等の目的はなに?
彼等が帰りに持っている紙袋で分かりました。それには、「SUNTORY」の文字が。
そうなのです、彼等の目的の場所は、この駅から旧西国街道を西に10分程歩いた所にある「サントリー山崎蒸留所」なのです。
入場は一部を除いて無料です。
ここには、「鳥井信治郎がウイスキーのブレンドの技を磨く際に愛用した机、日本初の本格国産ウイスキー「白札」発売初期のボトル、 当時の映像など、日本のウイスキーの歩みを語りかける展示物が盛りだくさん。」のウィスキー館、ここには有料ですがテイスティングカウンターがありお好みのウィスキーが楽しめます。また、山崎蒸留所ツアー(有料)では「案内スタッフのもと、ウイスキーの製造工程見学や「山崎」の構成原酒のテイスティングをお楽しみいただけます。」
情緒ある古い建物に囲まれての古い酒、まことに「癒しの空間スポット」です。